私は、GraSPPとリー・クアンユー公共政策大学院(LKY SPP)の交換留学プログラムを通じて、2015年8月から12月までLKY SPPで学びました。キショール・マブバニ学院長によれば、同校自体は比較的小規模ですが、「強力で多様性に富み、研究に積極的な教授陣が大きな財産」とのことです。全体の80%は世界各国からの留学生で構成されており、この多様な環境は、ほかにはないネットワーキングの可能性をもたらしてくれます。同校の目標は、東洋の最良のものと西洋の最良のものを結びつけながら、アジアにおけるガバナンスの水準を高めるために、現在および将来の世代のリーダーを教育し、鼓舞することです。
私はそこで1学期を過ごし、「比較ケーススタディ(Comparative Case Studies)」「アジア太平洋におけるソフトパワー(Soft Power in the Asia-Pacific)」「経済学原理(Principles of Economics)」の3つのモジュールを履修しました。前者2つのモジュールは3時間のセッションで、毎週のリーディング課題(約200ページ)に苦闘しました。1回のセッションは、(1)教授による講義、(2)クラスメイトによるプレゼンテーション、(3)グループディスカッションで構成されています。後者の経済学のモジュールは、3時間の講義と、問題演習のための1時間のチュートリアル・セッションからなります。さらに、講義の前後に課されるクイズを毎週こなさなければなりません。
大きなチャレンジのひとつは「ディスカッション」、言い換えれば、リーディング教材についての自分の理解や意見をどう示すかということでした。この講義スタイルに慣れるまでには少し時間がかかりましたが、学期の終わりには、クラスの前で堂々と立ち上がって発言できるようになりました。教授もクラスメイトもみな熱心で協力的で、私は大いに刺激を受けました。一つひとつの授業が、日本の大学のものよりも体系立てられ、完璧に運営されていると感じました。
世界中から来た素晴らしい人々、とりわけインド、アメリカ、スイス出身のハウスメイトたちと出会いました。一緒に勉強し、一緒に旅行し、誕生日パーティーを開き、私たちは喜びも悲しみも分かち合いました。異なる環境での新しい生活を通じて時には大変なこともありましたが、その経験を通じて多くを学び、成長することができました。
最後に、LKY SPPでのすべての経験と、東京大学、家族、友人からのあらゆるサポートに心から感謝しています。この貴重な経験は、今後のキャリアにとって必ずや有益で助けとなるものになるでしょう。