CAMPUS Asiaを振り返って
私の歩みの中心にあるアジア
アジアは、最初から私の学問的・個人的な歩みの中心にありました。もともと日本と日本文化に惹かれていた私は、パリ政治学院(Sciences Po)のル・アーヴルにあるアジアキャンパスに入学し、その後2年間、慶應義塾大学で経済学を学びました。そして、日本への関心と知識を深めながら、アジア太平洋地域へのより広い魅力に気づきました。東アジアの歴史、政治、文化に触れたことで、長期的にアジア太平洋地域を専門にしようと心を決めました。
GraSPPのCAMPUS Asiaプログラムの存在を知ったことが、パリ政治学院–GraSPPのデュアル・ディグリーに応募する最後の決め手となりました。パリ政治学院での1年目を終えた後、東京大学に加わり、日本を越えて視野を広げてこの地域をより深く理解したいという思いから、すぐにCAMPUS Asiaに応募しました。プログラムを通じて、ソウル大学校で1学期、北京大学でもう1学期を過ごし、国際関係と開発を中心に学びました。
振り返ってみると、私の経験は授業だけでなく、出会った人々や訪れた場所によっても形づくられました。東京での授業は経済学と公共政策の確かな基礎を与えてくれ、ソウルと北京での時間は、かけがえのない学問的・文化的・個人的な経験で私の学びを補完してくれました。
公共政策を国際関係で補完する
学びを通じて強く印象に残ったのは、公共政策と国際関係がいかに互いを補い合っているかということです。公共政策はしばしば高度に技術的で、国内に焦点を当てたものです。公共の問題に応える解決策を設計し、法律、金融、経済の専門知識に加えて、政治プロセスやインパクト評価を統合します。これに対して国際関係は、一歩引いて、パワー・ダイナミクス、グローバルな制度、歴史的遺産といった、より大きな全体像を考察します。私は、両者は互いを欠いては成り立たないと固く信じています。国内のプロセスは外的な圧力と常に相互作用しており、グローバルな秩序は各国によって影響を受けているのです。
パリ政治学院とGraSPPでの最初の数年間は、実践的なコンサルティングのケーススタディと並行して、経済学、計量経済学、公法、金融を中心に学びました。ソウル大学校(SNU)と北京大学(PKU)では、ようやく一歩引いて振り返り、これらの問題にグローバルなレンズを通してアプローチすることができました。そこで受けた授業は、国際関係や国際的な制度がいかに政策形成を方向づけ、制約しているかを教えてくれました。CAMPUS Asiaは、公共政策の訓練を豊かにしてくれる視座を与えてくれました。それは私のキャリアにおいて必ず価値を発揮すると確信しています。
CAMPUS Asiaの活動――相互理解と共通の枠組みをつくる
CAMPUS Asiaでは、受け入れ大学が企画する合同授業やフィールドトリップも提供されていました。これらは、異なる背景を持つ学生と協働し、論点をともに議論し、この地域の重要課題について学ぶ絶好の機会でした。
GraSPPの「Public Policy in Japan(日本の公共政策)」の授業は特に印象に残っています。福島地域の復興に焦点を当てた授業で、かつて避難区域だった地域へのフィールドトリップが組み込まれており、そこで地元住民の方々と対話しました。講義は国・国際・地域の視点を行き来し、政策のケーススタディとして強い説得力がありました。現地を実際に訪れたことで、どんな教科書も伝えきれないこと――コミュニティのレジリエンス、再建の複雑さ、国の政策と地域の現実との間の緊張関係――を痛感しました。
北京大学では、アジアと中国の開発に関する授業が開講されていました。私たちは成長と近代化の軌跡を検証し、中国モデルが既存のパターンに当てはまるのか、それとも逸脱しているのかを問いました。この授業は、産業施設や都市計画プロジェクトを見学した上海地域へのフィールドトリップと相まって、教科書の内容を実践の場での具体像へと結びつけてくれました。
CAMPUS Asiaのコミュニティ
CAMPUS Asiaの主要な目標のひとつは、汎アジア的な視点を持つ若者を結びつけることです。プログラムはそれに成功したと思います。本来の対象からはやや外れたフランス人学生である私でも、日本、韓国、中国の仲間たちにいつも温かく迎え入れてもらえました。私も溶け込もうと最善を尽くし、将来きっと再会するとわかっている友人たちができました。
特に楽しかったのは、このプログラムの持つ継続性の感覚です。学生たちは、時に異なる履修計画を持ちながら各地を移動し、数学期を経て再び顔を合わせます。そうして少しずつコミュニティが築かれていく様子を見ることができました。時とともに、私たちは共通の文化的な引き出しを共有し、互いの言語を理解し、集団としてのアイデンティティを育むようになりました。3カ国すべてで開かれる同窓会イベントがこの帰属意識をさらに強め、CAMPUS Asiaが単なる交換留学プログラムをはるかに超えるものであることを実感させてくれました。
ソウルと北京での生活
ソウル大学校と北京大学での学びは、目を見開かされる経験でした。日本に住み、中国について学んできた私は、東アジア理解の欠けていたピースである韓国を、ようやく埋めることができました。ソウルでの生活によって、本や講義では伝えきれないこの国を、じかに体験することができました。
中国も、ずっと具体的な存在になりました。国内を旅し、クラスメートと語り合い、日々の暮らしを体験することで、長年学んできた概念に意味が宿りました。あの数カ月間で学んだ中国についての知識は、それまでに受けたすべての授業を合わせたものよりも多かったのです。
韓国と中国にいる間、私は韓国語を学び、中国語も基礎を身につけました。それまで旅行で訪れたことしかなかった国々にどっぷりと浸かり、本やクラスメートを通してしか知らなかった文化を発見しました。これらの瞬間が、今日の私のアジア観――深く相互につながっていながら、同時に非常に多様な地域である――を形づくりました。将来、必ず両国に戻り、両国と関わる仕事をすると確信しています。両言語の学習も長く続けていくつもりです。
これからに向けて
CAMPUS Asiaは、私の学生生活の中で最も自分を形づくってくれた経験のひとつでした。学問的な訓練を補完し、忘れがたい個人的な経験を与えてくれました。プログラムを終えた私の手元には、東アジアへのより深い理解、友人たちのネットワーク、そしてこの経験がこれからも私の私生活と職業人生の両方を形づくり続けるという確信が残りました。
何よりも、CAMPUS Asiaは私に視座を与えてくれました。国境を越えて考え、異なる文化に適応し、時に相反する多様な視点を理解する力です。また、キャリアをアジアと結びつけ続けたいという思いを確かなものにしてくれました。私の次のステップは、在日フランス大使館で原子力エネルギー協力に携わることです。そして長期的には、CAMPUS Asiaが築く手助けをしてくれたこの道を歩み続けながら、東アジアおよび東南アジアにおける協力と開発に貢献したいと願っています。