子どもの頃から、私はずっと歴史と、それを形づくってきた人々や思想に関心を抱いてきました。これはおそらく驚くことではないでしょう。私が生まれたのはイタリアの小さな町で、ほとんどすべてのイタリアの町や都市がそうであるように、そこは何世紀も昔の建物や芸術作品にあふれていたのですから。しかし高校を卒業した後、私は法律を学ぶことに決めました。トリノ大学の法学部をまだ修了しないうちに、もっと旅をしたい、少なくともしばらくは海外で暮らしたいと思っている自分に気づきました。そこでドイツ語を学び始め、卒業後はハンブルクに移って国際法律事務所で働きました。それは多くの意味で素晴らしい経験であり、あのハンザ都市の大都会で過ごした日々の記憶は、今でも非常に良いものとして心に残っています。しかしほどなくして、弁護士という職業は自分にはあまり合っていないと気づきました。そこでキャリアを転換することを決めてロンドンに移り、国際関係論を学び、最終的にロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)でキンバリー・ハッチングス教授の指導のもと、国際政治理論における秩序の概念に関する博士論文を執筆しました。
ドイツと英国にいた頃に出会った多くの日本人の友人や知人のおかげで、私は日本への関心を育み、博士号取得後はこの国でのポストを探し始めました。そうして2013年、東京大学で最初の職を得たのです。それ以来、さまざまな職務やプログラムに携わりながら、職業面でも個人としても実にエキサイティングな経験を楽しんでおり、これからも続けていけることを願っています。
GraSPPで私が見出したのは、とても親切な同僚と事務スタッフに恵まれた、並外れた環境でした。彼らのおかげで仕事は楽になるだけでなく、心地よいものになっています。私はLSEと東京大学の両方で約10年にわたる教育経験を積み重ねてきましたが、学生たちと過ごす時間はいつもとても充実したものであり、だからこそ私はこの仕事が大好きなのです。私の願いは、現在の世界政治の風景を形づくっている概念やイデオロギーの形成と台頭へと至る複雑な歴史的経路を描き出すことで、学生たちの文化的視野と批判的思考力を広げることに貢献することです。既成の枠にとらわれずに考えることは、革新的な解決策を見つけるためにも、あるいは単に、たとえ周囲の大多数がその逆を確信していたとしても、自分が誤った道を歩んでいるのではないかという問いを探究するためにも重要です。思想の歴史を理解することは、私たちが今どこに立っていて、目の前にどのような選択肢があり得るのかを理解するための、特権的な通り道だと私は信じています。思想がなければ、私たちは世界の中で方向を見定めることができず、その結果、意味のある行動の可能性も持ち得ません。思想は、個人の人生と共同体を形づくっています。それ以上に、思想は私たちの存在に、人間関係に、そして仕事に意味を与えてくれるのです。