GraSPPに入学した目的は何ですか?
GraSPPに来る前、私の専攻は数学で、コンサルティング会社で2年間働いていました。社会科学の知識をもっと身につけたいと考え、いくつかのトップレベルの公共政策大学院に出願しました。上海で伊藤隆敏教授の面接を受けたとき、先生は、GraSPPのビジョンは学生を学問面と職業面の両方で支援することだと話してくださいました。そのとき、GraSPPこそ学びを続けるのに理想的な場所だと気づいたのです。
GraSPPの魅力や刺激的だった点は何ですか?
GraSPPの卒業式
GraSPPの最大の魅力は、開講科目の多様性と質の高さです。日本で最も卓越した研究者と経験豊富な実務家が、知識と知恵、批判的思考を惜しみなく分かち合ってくださいます。2年間ではすべての科目を履修するには短すぎたことを、今でも残念に思っています。それでも、伊藤教授のマクロ経済学、金本教授の財政学、長谷川教授と大島教授の通商交渉、神田教授と大崎教授の会社法の授業は、常に私の学問的なインスピレーションであり続け、私の研究関心を「法と経済学」の分野へと形づくってくれました。
日本で学ぶことの利点は何ですか?
第一に、日本は文化的に包容力があります。人々は謙虚で、互いに敬意を払っています。留学生もすぐに学校生活になじむことができます。第二に、日本の大学は、語学学習、インターンシップ、奨学金、交換留学プログラムなど、さまざまな機会を提供しています。GraSPPでは、無料の日本語の授業を受け、統計手法の授業のティーチング・アシスタントを務め、夏にはNECの事業開発部門でインターンシップを行いました。
あなたのキャリアはGraSPPでの学生生活に影響しましたか?
北京にて、修了生やCampus Asiaの学生たちと
GraSPP修了後は北京の環境保護部で1年間働き、その後、ジュネーブ国際・開発研究大学院の開発経済学の博士課程に進みました。
ヨーロッパでの学びはまったく異なる経験で、現地の生活のリズムはアジアよりずっとゆっくりしています。幸い、GraSPPのおかげで、異なる学問的・文化的背景を持つ人々と協働するという新しい挑戦への準備ができていました。東京でのときと同じように、ジュネーブでの博士課程の生活も楽しみました。世界中に友人をつくり、国際連合本部で開かれた注目度の高い会議にも参加しました。研究と博士論文では、労働法と労働市場に焦点を当てました。2020年に博士号を取得しました。
現在は、中国の公的研究機関でエコノミストとして働いています。プラットフォーム経済とデジタル市場規制に取り組んでいますが、これは私が学んできた数理モデル、契約理論、公共政策の完璧な組み合わせです。日本とスイスで学んだことが自国の政策立案プロセスに貢献できることを、とてもうれしく思っています。
これからの学生へのアドバイス・コメント
ジュネーブでのクラスメイトとの再会
できるだけ多くの授業を履修してください。そして、クラスメイトとのつながりを保ち続けてください。私はGraSPPのクラスメイトの多くと、彼らが出張で訪れた北京、ジュネーブ、チューリッヒで再会しました。同じようなキャリアパスや目標、悩みを分かち合っているからこそ、再会はいつもかけがえのないものです。生涯続く友情こそ、GraSPPの最も貴重な財産です。