GraSPPに入学した目的は何でしたか?
公共政策のプログラムは、その状況にかかわらず、あらゆる国に必要とされています。私がGraSPPへの入学を選んだのは、変化への希求があったからです。社会を理解し、変化を実現することが私の動機でした。実効性のある制度を築くことは、数十年に及ぶプロセスであると認識しています。変化そのものは、特に紛争の傷跡が残る地域では、ゆっくりとしか進まず、予測もつかないものになり得ます。こうした困難があるとしても、どこかから始めることが肝心であり、GraSPPは私の出発点でした。私は社会をどう良くできるかについて数多くの夢とアイデアを抱いてここに来ました。そしてGraSPPは、それらを追求するための方向性と手段を与えてくれました。
GraSPPの魅力や刺激を受けた点は何でしたか?
私がGraSPPに入学したのは、その多様性ゆえです。GraSPPでは、エネルギーと気候変動、計量経済学、戦略的コミュニケーションなど、実に幅広い科目を学ぶ機会が提供されています。プログラムは非常によく構成されており、さまざまな分野を包括的に理解することができます。こうした現代のグローバルな課題のそれぞれに専門家が配置されており、GraSPPは総合的な教育を提供しています。さらに、国際性を重視しているため、教授陣はラテンアメリカ、ヨーロッパ、米国、アジアをはじめとする世界各地域に精通しています。この全体を見渡す視点は、ここで学ぶ上での際立った強みであり、学生はより大きな全体像をとらえることができます。
印象に残っている経験や授業を教えてください
公共政策や政治の授業で、前田健太郎教授がチリやブラジルの民主化プロセス、さらにエクアドルやコロンビアのジェンダー・クオータについて論じたときは、うれしい驚きがありました。同様に、鈴木一人教授は工業化の事例、特にラテンアメリカにおける輸入代替工業化(ISI)を取り上げました。こうした事例は、このプログラムが開発への固定的なアプローチに固執するのではなく、グローバルな経験を重視していることを示しています。私の経験の中で最も記憶に残っていることのひとつは、ミクロ経済学、マクロ経済学、統計学といった科目を履修する際に、私のように経済学の素養が十分でないかもしれない学生が直面する困難でした。これらの科目の一部が必修であることが難しさに拍車をかけますが、その困難を乗り越えたことは、私の学びの道のりの中で価値ある一部となりました。
もうひとつ印象深かったのは、ミャンマー、フィリピン、ヨーロッパ、アフリカなど、多様な文化を持つ人々と交流する機会があったことです。こうした交流を通じて、公共政策をめぐる私たちの経験には共通点もあれば、共有する課題もあることを発見しました。これほど多様な人々と関わることで、私の理解は大きく広がりました。異なる背景や文化を持つ人々に触れたことは、政治や政府についての私の考え方を劇的に変えました。
日本で学ぶことの利点は何ですか?
日本で公共政策を学ぶことには、規律正しく秩序だった教育環境にとどまらない意味があります。私のような学生に、世界的に認められた質の高い教育へのアクセスを保証してくれるのです。テクノロジー、医療、環境サステナビリティといった分野におけるイノベーションのリーダーとしての日本の地位は特に注目に値し、ここで過ごすうちにそれを実感するようになります。
GraSPPはあなたの人生にとってどのような意味を持ちましたか?
GraSPPは、私にとって目を覚まさせてくれる経験でした。ロンドンで修士号の取得を目指していたときにも貴重な知識を得ましたが、ここでは1本の木だけでなく森全体を見るような感覚があります。自分でも気づいていなかったスキルを伸ばし、生きた知識を得て、現代的な課題への取り組み方を学ぶ――まさに覚醒のような経験でした。私のキャリアの歩みにおいて、間違いなく転機となりました。今では、意味のある変化を追求するために、どこへ向かい、どのような段階を踏めばよいのかがわかります。GraSPPは、変化を起こすために必要な手段と知識を私に授けてくれました。
これから入学する学生へのアドバイス
学生の皆さんには、GraSPPに加わり、そのプロセスを信頼することを強くお勧めします。なじみのない分野を受け入れ、コンフォートゾーンの外にある科目を探究し、それらの間のつながりを見いだしてください。たとえば、政治学のバックグラウンドがあるならエネルギーを学び、経済学が専門なら国際関係を掘り下げてみてください。知識を本当に豊かにしてくれるのは、全体を見渡すアプローチと、異なる学問分野を結びつけることなのです。コンフォートゾーンから一歩踏み出し、視野を広げる機会をつかんでください。