私は2013年にGraSPPを修了し、それ以来日本で暮らしています。出身はブラジルで、修了後は日本に残り、母国で国際的なキャリアの基盤を築くために、できる限り多くの実務経験を積もうと決めました。 現在は、NHKワールド・ラジオ日本で翻訳者(英語―ポルトガル語)兼アナウンサーとして働いています。仕事の中心は、ブラジルやアフリカの視聴者に向けて、ポルトガル語でニュースや文化番組を放送することです。 NHKワールドで働くことで、日本や世界の最新の出来事を常に把握し続けることができています。 また、コミュニティ活動や環境活動に取り組むソーシャルカンパニーであるピース・コミュニティ・プラン(Peace Community Plan)でも働いています。ピース・コミュニティ・プランでの仕事の多くは、日本企業が主催するCSRプロジェクトや、日本政府の補助金を受けて実施するプロジェクトです。この会社に関連して私が携わっているプロジェクトの一つに、VISIONSという一連のフォーラムがあります。このフォーラムは、アジア各地で防災力の向上に取り組む関係者の間で自由に意見を交換できる、草の根のプラットフォームをつくることを目的としています。昨年はバンコクで、フィリピン、インドネシア、インド、日本などの国々から約30人が集まり、コミュニティのレベルからアジア全体の防災力をどのように高められるかを議論しました。成果の一つは、災害発生時にコミュニティを支援できるアプリなどのITツールを普及させる機会が得られたことです。 二つの異なる仕事を持つことは、それぞれの職場で多くの時間とエネルギーが求められるため、大変なこともあります。しかし、二つの異なる場所で働くことは、さまざまな課題について学び、キャリアのネットワークを広げる良い方法になっています。組織にはそれぞれ独自のルールや特徴があるので、両方の職場を比較することで、人をどうマネジメントするか、長期的な目標をどう達成するか、どのような戦略がうまくいきやすいかについても学ぶことができました。 将来は母国に戻り、これまでに学んだことを活かして、政府機関または国際機関関連の組織でキャリアを確立したいと考えています。
(ニューズレター第40号より)